家事分担ではなく、生活役割分業のすすめ Part 2

前回に引き続き
＜家事分担ではなく、生活役割分担のすすめ＞　後半の内容になります。

前回の記事がまだの方はここからどうぞ。
家事分担ではなく、生活役割分業のすすめ Part １

生活役割分業のすすめ

夫婦またパートナーのどちらか一方が収入を獲得し、もう一方は家で家事をする。もしかして、この生活役割分業のほうがいいのではないか。

生活役割分業を実施するなら、相手の理解や苦労を知らなければなりません。共働きに関する考え方、外から家を見た場合、家から外を見た場合、３点あるので、それぞれ説明していきます。

• 共働きで2馬力を望むな、自分が蒸気機関車になるべき
• 生活役割を分業するなら、自分の専門分野以外への理解が必須
• もし、あなたが女性なら働く男に対して理解を深めましょう

共働きで2馬力を望むな、自分が蒸気機関車になるべき

最近の男性の中には、自分が働く1馬力、嫁にも働かせれば2馬力と考える人もいる。これは専業家事に対する過小評価であり、自分の能力に対する驕りであり、大きな思い違いではないでしょうか。

まず、自分が1馬力を担っているのか、改めて自己評価し確かめてください。もしかして、今は馬ではなく、ロバのレベルではないのか。

次に、自分が1馬力を担っている、でももっと良い生活を希望しているのであれば、嫁（パートナー）にもう1馬力の役割を望むのではなく、自分自身が、馬ではなく、蒸気機関車くらいになれば、もう1馬力の追加を当てにすることなく、問題は解決するのではありませんか。

会社で仕事して働く、家で家事をして働く、両者とも同じくらい時間と労力を支払っている、同じくらい貴い。もし、家事の分担ではなく、生活役割の分業で効率的に回るのであれば、是非、その方法を考えてみませんか。

外へ出て会社で働くって、肉体的に負担はありますが、精神的にも負担がありますよね。男性も人間関係で苦労しますが、女性も同じです。寧ろ僕たち男性よりもっと気配り、気遣いで疲れるはずです。出勤する際には、メイクも、服装も、職場では同僚や上司との話にあわせたり、マイナスイメージを与えないようにと、それはそれは、大変なことが多いと想像できますよね。

家事分担と言いながら、お互いの作業効率を悪くし、家事分担と言いながらこれまで主に家事をやっていた側に、今までより多くの負担を強いていることになっていませんか。最初から2馬力を期待するのではなく、自分ひとりで引っ張ることを目指してみませんか。その方法を探してみませんか。

生活役割を分業するなら、自分の専門分野以外への理解が必須

本来、家事は会社に行っている時間帯、朝から晩まで絶え間なく発生し続ける。主に会社に行って仕事をする男性に多い考えは、専業主婦が楽できているとは思わないにしても、外に出て働く方よりは楽だと思っている。それはとんだ勘違いである。

専業主婦の1日の主な仕事内容を下記に表すと、このようになる。

朝起きて、まずは洗濯物の選別をして、洗濯機を回し、その間に朝ごはんの支度と終わるとその片付けをする。

そろそろ、洗濯機の出来上がりのアラームが聞こえると、洗濯干し、出来るだけシワにならないように干さなければならない。

１日の家事は始まったばかり。

観葉植物があれば、その水やり、その後は夕飯の献立を考えたりしながら、掃除機がけ、イスなど障害物があれば、それをどけることもしなければならない。

家族分の洗濯たたみ、仕分け、各持主に配る。

この辺が終わればやっと朝の情報番組を見ながら一息できる。

家では基本的に簡単な昼ごはんを済ますと、

その後は夕飯材料の買い出し、多く買ったり、しょうゆ、みりん、料理酒などの液体ものがある時は、ちょっとした肉体労働になる。家に着くと、座って休む間もなく、買った食品を速やかに冷蔵庫へとしまう作業が待ち構えている。

これらを終えてやっと、午後のワイドショーを見ながら一息。

あっという間に夕飯支度の時間、食品の下処理をし、味付けに気を配りながら調理する。時間になると、テーブル拭き、盛り付け、配膳、食器、はし等の用意をする。
食事後は、片付け、食器洗い、油をつかった料理なら、鍋、食器の洗い作業は楽にはいかない。

まだあります、お風呂の準備、お風呂上りには、自分の髪が長いとドライヤーかけもひと手間なのだ。

もし子供が幼いなら、その気配りも加わる。そうでないにしても、学校の様子、部活、習い事、学習塾のケア等々、

そして、一番しんどいのは、土日祝日が関係なく、これが毎日繰り返されること。

家事を担当する者は、外で働く者が考える以上に大変な役割を担っている。この内容の仕事量を会社で働きながら家庭でこなすのは、到底無理な話だと思う。

それが今は、家事を分担するという、然も画期的な提案をしているように見せて、女性に会社では仕事を強い、家庭ではその大半の家事を強いる。これでは恐らく、会社でも、家庭でも、作業効率が悪くなるだけでなく、心身を共に疲弊させることでしょう。

家事の実際は、朝から会社に行って一日にこなす仕事量に匹敵、若しくは上回る内容。本来、専業でする家事という役割を簡単に兼業できると思っている。これは大きな誤りで、家事を軽く見ているとしか思えない。

パートナーへの理解と思いやりがあってこそ、生活役割の分業を最大に発揮でき、また、精神的に満たされ、真の意味での豊かさを得るはずです。

もし、あなたが女性なら働く男に対して理解を深めましょう

男は強くない。
なのに、幼いころから「強い者であれ」と常に求められて育っています。

辛くても、悔しくても、悲しくても、怖くても、我慢して涙を堪えてきた、だから、どんな時でも涙を流せなくなった、それだけなんです。

女性が思う以上に関心をもって欲しいし、優しさを欲しがっています。

また、社会でも、会社でも、組織の一員として、理不尽な要求を強いられることも多くあります。

でも、自分の背中の後ろにいる者たちを守るため、毎日肩に乗っかている重さにも耐えて過ごしています。

まぁ、そのくらいは苦労に感じません。

ただ、認められたい、優しくされたい、「自分が守ろうとする者たちは、守る意味も価値もあるんだ」と思っていたい。この思いを理解してあげてください。

“して欲しいこと” を多少演技でも、甲斐甲斐しくしてあげてください。

それだけで、男は、明日を明るく見ることができる。努力を惜しまず、上を目指すことができる。つまづいて転んだ日も、きっと、また立ち上がることができるでしょう。

まとめ

男女共働きで、家事分担は効率が良いとは言えない。

男は想像以上に不器用、向上心も保ち、効率良く働くには家事から切り離した環境が望ましい。

また、生活を良くしたいなら、向上心をもって上を目指すことが必要！

上を目指す方法は沢山ありますが、大きくカテゴリーで分けるなら

• 転職（労働力に付加価値を付けて高く売る）
• 投資（労働力以外で稼ぎの柱をつくる）
• 起業（効率よく稼ぐ仕組みをつくる）

詳しくはまた別の機会に解説していきます。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

これからも人生を少し豊かにすることを更新していきますので、よろしくお願いします。